ほくろ除去はどの方法が一番いいのか?レーザー?電気メス?他には?
ほくろ除去はどの方法が一番いいのか?レーザー?電気メス?他には?
ほくろは生まれつきのものだけでなく、紫外線や皮膚刺激、ホルモンバランスなどの影響で後天的にできることも多い皮膚病変です。
顔や首など目立つ部位にあるほくろは、見た目のコンプレックスになったり、メイクの邪魔になったりするため、近年は美容皮膚科での ほくろ除去ニーズが急増 しています。
しかし、ほくろ除去といっても 「炭酸ガスレーザー」「電気メス」「切除縫合」「くり抜き法」 など複数の方法があり、ほくろの種類・大きさ・深さによって最適な治療は異なります。
1. ほくろとは何か?
目次
■ ほくろの正体
ほくろ(母斑細胞母斑)は、メラニンを産生する「母斑細胞」が皮膚の表面〜深部に集まってできた良性腫瘍の一種です。
■ 深さによる分類
ほくろの治療選択に大きく関わるのが “どの層にあるか” です。
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表皮内に近いほくろ(平ら・薄い)
→ レーザーとの相性がよい -
真皮に深く入り込んでいるほくろ(盛り上がり・黒い)
→ レーザーだけだと取り残しや再発の可能性
→ 電気メス・くり抜き法が選ばれやすい
■ 悪性の可能性があるケース
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急に大きくなった
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不規則な形・色むらがある
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直径6mm以上
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出血する
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痛み・かゆみ・じゅくじゅくが続く
美容目的であっても、医師による診察が必須です。
2. ほくろ除去の方法一覧(主要4種類)
ここからはクリニックで行われる主な治療法を 特徴・適応・メリット・デメリット の順に詳しく見ていきます。
3. 炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)による除去
最も一般的なほくろ除去方法。
炭酸ガスレーザーは水分に反応して皮膚を蒸散(削る)させるレーザーで、周囲への熱ダメージが少なく、きれいに除去できるケースが多いのが特徴です。
■ 特徴
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盛り上がりのあるほくろに適している
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平坦なほくろにも可能
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精密に削るため、傷跡が目立ちにくい
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出血がほぼない
■ メリット
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施術時間が短い(5〜10分程度)
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ダウンタイムが軽い
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傷跡が残りにくい(赤み→徐々に肌色へ)
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再発リスクは比較的低い
■ デメリット
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深い母斑には不向き(取り残しの可能性)
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炎症性色素沈着が稀に起こる
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小さな陥没が起きることも
■ ダウンタイム
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かさぶた:1~2週間ほど
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赤み:6か月が目安
4. 電気メス(高周波メス・ラジオ波)による除去
炭酸ガスレーザーより深い層まで届きやすく、盛り上がったほくろに特に有効です。
■ 特徴
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深部のほくろにも対応
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盛り上がりの大きいタイプに向く
■ メリット
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一度でしっかり取れる
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レーザーでは取りにくいタイプにも対応
■ デメリット
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熱ダメージがやや大きく、赤みが続く場合も
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傷跡が出る確率がレーザーよりやや高い
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独特の焦げたニオイ
■ ダウンタイム
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1〜2週間程度の赤み
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稀に色素沈着、軽い陥没
5. くり抜き法(パンチ法)
深いほくろ・再発を繰り返すほくろ・サイズの大きいほくろに有効です。
■ 特徴
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ほくろを深さごと“芯”まで取り除ける
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再発率が低い
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必要に応じて 1〜2針縫合することも
■ メリット
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とにかく確実に除去したい人向き
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深さのあるほくろでも対応可能
■ デメリット
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傷跡が線状または丸い跡として残る
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縫合の抜糸が必要な場合あり
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ダウンタイムが長い
■ ダウンタイム
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抜糸:1週間後
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傷跡の成熟:3ヶ月〜半年
6. 切除縫合(外科的切除)
大きいほくろや悪性が疑われる場合に選択されやすい方法です。
■ 特徴
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病理検査を行う場合にも使われる
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しっかり取り切りたいケース向け
■ メリット
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再発率が非常に低い
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大きなほくろでも確実に除去
■ デメリット
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傷跡が線状に残る
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縫合・抜糸が必要
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ダウンタイムが長め
■ ダウンタイム
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抜糸:1週間
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傷跡が落ち着くまで6〜12ヶ月
7. ほくろ除去の選び方:どの方法が最適か
ほくろの 大きさ・形・深さ・部位 によって最適解は異なります。
■ 大きさで選ぶ
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1〜3mm程度 → レーザーまたは電気メス
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4〜6mm以上 → くり抜き法 or 切除縫合
■ 形で選ぶ
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盛り上がりあり →レーザーまたは電気メス
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平ら → レーザー
■ 深さで選ぶ
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浅い → レーザー
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深い → くり抜き法や切除縫合
※当クリニックでは大体のものはレーザーで取ることができます。
8. 施術の流れ(レーザーの場合)
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カウンセリング・診察
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麻酔クリームまたは 局所麻酔
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レーザー照射
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軟膏塗布・保護テープ
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アフターケア説明
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1〜2週間で上皮化
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3~6ヶ月かけて赤みが消退
9. リスク・副作用まとめ
■ 全ての治療に共通する可能性
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赤み(数週間〜数ヶ月)
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色素沈着(炎症の跡が黒ずむ)
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陥没(特に大きいほくろ)
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再発(深いほくろほど起こりやすい)
■ 特殊なリスク
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外科手術:線状の傷跡が残る
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レーザー:取り残しの可能性
ただし適切に施術し、アフターケア(紫外線対策・保湿・こすらない)を行えば、多くは時間と共に改善します。
10. アフターケアで結果が変わる!重要ポイント
ほくろ除去後の仕上がりは 術後ケアで大きく変わる と言われています。
▼重要ポイント
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保護テープを剥がさない
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毎日軟膏を塗る
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紫外線を絶対に避ける
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こすらない
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赤みがある間はメイク・スキンケアに注意
12. まとめ:施術者の習熟した方法が最適な治療となる
ほくろ除去には
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炭酸ガスレーザー
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電気メス
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くり抜き法
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切除縫合
の4つを中心に、それぞれ 得意分野・傷跡・適応の違い があります。
最も重要なのは “施術者の習熟した方法が最適な治療となります”。
そのためにもまずはカウンセリングを受け、最適な方法を提案してもらうのがおすすめです。
見た目のコンプレックスが解消されると、メイク・写真写り・表情の印象がガラッと変わる方も多くいます。
気になっているほくろがある場合は、一度相談してみる価値は十分あります。
記事監修医師
略歴
2000年3月 藤田保健衛生大学医学部卒業
2001年5月 医師免許取得
2001年5月 藤田保健衛生大学医学部形成外科 入局
2003年4月 土岐市立総合病院形成外科 勤務
2004年4月 市立伊勢総合病院外科 外科研修
2005年4月 藤田保健衛生大学医学部形成外科 勤務
2008年4月 津島市民病院形成外科 勤務
2010年3月 医学博士取得
2011年4月 藤田保健衛生大学医学部形成外科 助教
2013年4月 津島市民病院形成外科 主任医長
2015年4月 みやもと美容クリニック 開業
所属学会・資格
日本形成外科学会専門医
日本形成外科学会正会員
国際形成外科学会会員
日本頭蓋顎顔面外科学会会員
日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会会員
ボトックスビスタ®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
院長/宮本 英治
(みやもと えいじ)
